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「さかがみ家」訪問のきっかけ
大の動物好きで知られる坂上忍さん。
「ワンちゃん・ネコちゃんの世界をより良くしていきたい」という当店の想いとの共通点も多く、素敵なご縁をいただき、2024年4月より当店の代表商品『モグワンドッグフード』のイメージキャラクターをお願いしております。
今回、坂上さんから直々にワンちゃん・ネコちゃんの保護ハウス「さかがみ家」にお招きいただき、坂上さんのワンちゃん・ネコちゃんに対する想いや将来の展望など、いろいろなお話を伺うことができました。
「さかがみ家」のご紹介も含めて、当日の様子をレポートさせていただきます!
ワンちゃん・ネコちゃんファーストの保護施設「さかがみ家」
「さかがみ家」は、千葉県海沿いにある袖ケ浦駅から住宅街や公園を抜けて数分ほど歩いた場所にあります。
ワンちゃん・ネコちゃんの暮らしやすさを最優先に作られた保護施設のため、ワンちゃん・ネコちゃんたちが自由に安心して暮らせる工夫がいたるところにありました。
さかがみ家の敷地面積は、なんと全部で4,500坪!
メイン棟・キャリア棟などの大きな戸建てのおうちだけではなく、大型のワンちゃんも思いっきり走ることができそうなドッグランもあり、とにかく広々としていました。
また、敷地の3,000坪は池だそうで、ウナギやカメが住んでいるそうです。
池のカメを見つけることはワンちゃんの遊びの一つにもなっているようでした。
さかがみ家 のメイン棟
濃い緑色のメイン棟は「とても綺麗で大きなおうち」といった印象でした。
私たちが訪問したのはワンちゃん・ネコちゃんの譲渡ラッシュ後で、落ち着いた時期だったそうです。
・玄関
メイン棟は2階建てで、1階がワンちゃんスペース、2階はネコちゃんスペースに分けられています。
メイン棟に入ると、まずお出迎えしてくれたのは入居したばかりのワンちゃんでした。
訪問した私たちを見つけると人が好きなようで興味津々にこちらを観察していました。
さかがみ家に来て間もないワンちゃんは、先住犬のスペースに入る前に1ヶ月間は隔離されます。
病気についての検査がすべて完了し次第、みんなと同じ居住空間に仲間入りするそうです。
・1階(ワンちゃんスペース)
ワンちゃんたちは基本的に自由に行き来することができ、各々ソファでリラックスしたり、スタッフさんに甘えたりしてゆったり過ごしていました。
また、壁沿いにはケージが17部屋分も用意されており、ごはんを食べるときや相性の悪いワンちゃんとの喧嘩を防ぐために使用されていました。
ケージ1部屋の大きさは、大人の女性1人+中型犬が一緒に入ってもゆったり過ごすことができるとても広い空間でした。
すべてぬくもりのある木製で、スライド式の扉は換気が良く、扉をロックすることもできるようになっていました。ワンちゃんの暮らしやすさへの配慮が感じられて感動しました!
・広大なドッグラン
さかがみ家の門が開き、柵越しからまず目に飛び込んできたのは広々としたドッグランのスペースでした。
門からすぐのところにフェンスがありましたが、脱走防止のため普段は使われていないとのことでした。
1階のメイン棟とドッグランはつながっており、ワンちゃんはお部屋とドッグランを自由に行き来できるようです。
その広さは、写真に映っている中型犬のメープルちゃんが思い切り走れるほどでした。全面芝生でトンネルや小山があり、ワンちゃんが掘ったと思われる穴が各所にありました。
ところどころにクローバーやシロツメクサも咲いていて素晴らしい環境でした。
・2階(ネコちゃんスペース)
1階のキッチン横の階段を上がると、ネコちゃんの脱走防止のために何重もの扉がありました。
最後の扉の先はネコちゃん用のケージが15部屋ほどあるお部屋となっていました。ネコちゃんもごはんを食べるときにはケージに入るそうです。
お部屋の前にはネコちゃんの写真とともにスタッフさん手作りの紹介文が貼られており、その文章からも愛情が感じられました。
ケージがあるお部屋は、ネコちゃんたちの憩いの場であるサンルームへとつながっていました。
日当たりが良いサンルームは開放感もバツグンです。
いろいろなキャットタワーやキャットウォークが配置されていて、ネコちゃんたちが各々好きな場所を選んでのんびりと寛いでいました。
おもちゃや爪とぎ、蓋つき猫砂も常備され、穏やかでとても居心地の良い空間でした。
・開放的なキャットラン
サンルームから通路を渡っていくと、外にはキャットランがありました。
中心には大きな木のキャットタワーがあり、お昼寝や爪とぎができそうな場所でした。
キャットランの壁は網状になっており、下に広がるドッグランの様子を見ようと数匹のネコちゃんが網に張り付いていることが多いそうで、とても微笑ましい光景だなと思いました。
さかがみ家 のキャリア棟
メイン棟から門を出てすぐに、2棟の建物があります。
写真右がキャリア棟、写真左はオンラインで販売しているグッズ専門の建物だそうです。
キャリア棟はエイズなどの持病があるネコちゃんが過ごしている場所です。
ネコちゃん同士のケンカなどによるエイズ陰性のネコちゃんへの感染を防ぐため、住む場所は分けているとのことでした。
私たちが訪問した際には、どのネコちゃんもケージに入り休んでいました。
キャリア棟にもスタッフさん手作りの出窓のようなキャットランがありました。この場所がお気に入りのネコちゃんもいて大活躍のようでした。
坂上さんとのお話の中で
施設の見学が終わり、メイン棟に戻ると坂上さんがお出迎えしてくださいました。
そして、坂上さん手作りのあごだしにんにくスープ(あまりの美味しさにおかわりしました!)をいただきながら、和やかな雰囲気でこれからの活動や将来の展望について、いろいろとお話を伺うことができました。
―「さかがみ家」での動物たちのお世話は、まさに「仕事」
さかがみ家は、寄付やクラウドファンディングに頼ることなく、仕事として動物たちと向き合うようにしている。職業化することで「人」の生活を守り、本当の意味で動物たちを守って行きたい。
―50年後に自分がいなくなっても活動継続できるような仕組み作りを意識している
スタイルとしては、それぞれの活動(カフェやショップ)で自分以外のスタッフに責任者を作り、方向性を伝えた後は細かい部分はできるだけスタッフ内でお任せするスタイルを作っている。
芸能人でも賞味期限はあるものなので、今は話題に出してくれているし、テレビでも宣伝はできる。でもそれがいつまで続くかはわからないから今基盤をつくり、後世に残せるようにしておきたい。
こうした保護活動に本格的に取り組まれる前、テレビ番組『坂上どうぶつ王国』内でも坂上さんが「保護活動をビジネスにしていきたい」とお話をされているのを観たことがありました。
その考えを初めて聞いたときから、「これまでの保護活動の考えを覆す斬新な考え方だ」と驚いた記憶があります。
こうして坂上さんから直接お話を伺ってみると、決して理想を追い求めているだけではなく、現実問題をしっかりと考え抜いたうえで、より長く活動を続けるための最善策を探っていることが伝わってきました。
また、「周りに協力してもらいながら保護活動を続けていくこと、広げていくこと」を意識しているというお話もあり、強く感銘を受けました。
坂上さんは現在、このさかがみ家の他に、老犬・老猫施設の建設のために行政と話を進められており、さらに将来的にはペットの医療施設の建設も検討しているとのことでした。
将来のことも見据えながらワンちゃん・ネコちゃんにとってより良い環境を作るために邁進するその行動力とスピード感に大変感服しました。
坂上さんだけではなく、さかがみ家のスタッフさんにも向上心の高い方が多くいらっしゃいました。
以前に、SNSが得意な方から「さかがみ家でもInstagramやYouTubeなどを始めてみたい」との申し出があったそうです。
実際にSNSを始めてみると、Instagramのフォロワー数は13.5万人、YouTubeのチャンネル登録者数は11.7万人まで増加(※2024年4月現在)。反響の大きさと拡散力に手応えを感じているそうです。
また、さかがみ家の中の雰囲気もとても素敵でした。
坂上さんとお話をしている最中にお散歩の時間が来たのですが、スタッフさんがワンちゃんとのお散歩に出かけるたびに「いってきまーす!」という大きな声が聞こえてきました。
その声に対して坂上さんを含めてスタッフさん全員で声を合わせて「いってらっしゃーい!」と送り出されていたので、施設内での関係性の良さが伝わってきました。
特に印象的だったのは、働いて3年目の1期生であるスタッフさんの言葉です。
「さかがみ家に就職できてとても幸せです。『人生すべての運を使い果たした!』というくらい素敵な場所です。」と笑顔でお話しされていました。
そしてスタッフさんだけではなく、さかがみ家にいるワンちゃん・ネコちゃん全員の表情も朗らかでリラックスして生活していることが、居心地の良さを表すなによりの証拠であると思いました。
まとめ
“人も動物も両方が幸せになれる環境”
この理想に限りなく近い環境がさかがみ家にはありました。
一歩一歩たゆまぬ努力を続ければ、その想いは必ず実現できると思います。
理想の環境を少しでも早く実現できるよう、当店も尽力していきたいと思います!