【猫の「完全室内飼育」のために】~猫の習性を考えて生活環境を整える~

2022.06.01

#猫
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こんにちは。レティシアンスタッフのTです。

先日、おなか丸出しのヘソ天状態で、愛猫がグーグー眠っていました。
とくに珍しいことではないのですが、そんな姿を見てふっとこんなことを思ったのです。

「うちの子は快適に生活できているのかな?」
「この子にとっての一番快適な環境ってなんだろう?」

一緒に生活するからには、できるだけ快適な空間を提供してあげたい。
きっとすべてのオーナー様が思ったことがあるのではないでしょうか。

 

実は、猫の飼育に関して、環境省は “完全室内飼育” を推奨しています。
あらためて、なぜ猫の室内飼育がおすすめされているのかを考えてみると、その理由は “大切なネコちゃんをあらゆる危険から守るため” に尽きます。
外には感染症や交通事故、他のネコちゃんとのケンカ、迷子になってしまう……など、危険がたくさんあります。

「猫の習性を考えると、完全室内飼育だとストレスがたまらないかな?」
そう思われるかもしれませんが、猫は上下運動を行うことや、おもちゃで遊ぶことで十分に運動することができます。ひとりで遊ぶことや、オーナー様とのコミュニケーションを図ることは、ストレスの解消にもなります。
また、繁殖にかかわる様々なストレスは、不妊・去勢手術でなくすことができます。

 

すでに外でお散歩をすることが日課となっているネコちゃんの場合、最初は習慣で外に出たがることもあると思いますが、室内の環境を快適にして外に出さないことを徹底すれば、ほとんどのネコちゃんは室内での生活に慣れてくれます。
この場合、万が一の “脱走” にはとくに気をつける必要があります。扉の開閉の際は要注意ですし、窓や網戸にロックをつけることをおすすめします。

また、室内飼育のネコちゃんでもマイクロチップや連絡先を書いた迷子札などの身元表示は忘れずに行いましょう。災害に巻き込まれて迷子になってしまったときや、万が一脱走をしてしまったときにもおうちに帰るための有効な手段となります。

 

今回のテーマは「猫の室内での過ごし方」についてですが、まずはネコちゃんにとっての快適な環境を作るのに欠かせない “猫の習性” についてお話しましょう。

本来の猫の習性について

捕食動物である

肉食動物である猫は、獲物を探し、追いかけ、仕留めるといった行動が本能に組み込まれています。動くものにはすぐに反応し、逃げるものは追いかける習性があります。このため、猫のおもちゃは「動いてつかまえる」といった猫の本能を刺激するものが多くあります。

単独行動を好む

猫は本来、群れを作らずに単独生活を好む習性があります。このため、犬のコミュニケーション方法と比べると、体や声を使った表現が少なく、とてもわかりにくいです。また、自分の血縁や、仲間として信頼できる動物とは仲良くできると言われています。猫と仲良くなるためには、普段の生活の中で時間をかけて信頼関係を築くことが大切です。

縄張り意識が強い

猫は、縄張りを大切にする生き物です。安心して飲食や排泄、休息ができて、危険を察知したときには隠れることができる縄張りは、猫にとってとても重要です。

自分の縄張りは、マーキング(ニオイづけ)をすることで他の動物に主張します。マーキング行動は、顔や体から分泌されるフェロモンをこすりつける、自分の尿や糞便のニオイをつけるというもの。よくすりすりと壁に顔をこすりつける仕草は、見ていてとても可愛らしいのですが、実は自分の縄張りを主張しているのです。

きれい好き

はとてもきれい好きです。リラックスして顔を洗っている姿もとても可愛いらしいものですが、これは自分の体を舐めて、被毛を清潔に保つようにしています。

また、トイレの清潔さについてはとても厳しいです。人の何倍も嗅覚が優れているため、糞尿で汚れていたり、他の猫の排泄物のニオイが残っていたり、少しでも不快に思うとトイレを我慢してしまうこともあります。また、自分の排泄物については砂をかけて隠し、自分のニオイを消すことで危険を回避しています。

上下運動ができる

犬と違い、猫は高い場所にのぼることができます。猫の狩りは「待ち伏せ型」ですが、高い場所のほうが獲物を見つけやすいうえに、外敵から攻撃を受けることが少ないため安心して休めるところでもあります。

 

こうした習性を理解したうえで、ネコちゃんたちに快適な日常生活を過ごしてもらうために必要なものを考えてみましょう。

 

猫の快適な生活に必要なもの

爪とぎ用のアイテム

猫の爪とぎはニオイをつける効果もあり、縄張り表現の一種でもあります。家具で爪とぎをされてしまう可能性もあるため、爪とぎ用のアイテムは家具の傷つけ防止策としても有効です。垂直型のものや円形型など様々な形があるため、ネコちゃんの種類や好みにあわせて選びましょう。

トイレ

トイレの数は、“ネコちゃんの数+1個” が理想です。猫はきれいなトイレを好むため、常に清潔を保ちましょう。トイレは大きめのサイズがおすすめです。猫の習性でお伝えしたとおり、ニオイが残ったままになってしまうと、トイレを我慢してしまい病気の原因になる可能性があります。ネコちゃんの健康を保つためにも、トイレ掃除はこまめに行いましょう。

おもちゃ

ストレス解消のためにも、ネコちゃんの運動は重要です。捕食動物である猫の本能を刺激するような動くおもちゃがおすすめです。小さいサイズのもの・ビーズがついたものは、誤飲の原因にもなりますので、誤飲しない大きさのおもちゃを選ぶようにしましょう。

隠れ場所

ダンボールや紙袋が大好きなネコちゃんが多いように、猫は狭くて安心できる場所を好みます。ダンボール箱(当店が商品をお届けする際に使用しているダンボールもおすすめです!)などで手作りをするのもいいですね。手作りが苦手な方は、ペットショップで販売されているキャットドームやキャリーバッグで隠れ場所を作ってあげてみてください。

上下運動ができる場所

運動不足やストレス解消のために、キャットタワーやキャットウォークなど専用なものを用意してあげると良いでしょう。猫種によって運動量が異なるため、おうちのネコちゃんにあったものを用意してあげてください。

外を眺める場所

猫が窓の外にいる鳥や通りすがる人をじっと目で追いかけている姿をよく目にしますが、実はこうした窓の外を見るという行為は、猫にとって大きな刺激となっており、退屈を感じにくくなるそうです。外を見ることができて、同時に日光浴もできるような、日当たりの良い場所を用意してあげると良いでしょう。

くつろげる場所

猫は柔らかな布の上やあたたかな場所を好みます。生活の大部分を眠って過ごす猫にとって、ベッドの位置は重要です。静かで薄暗くてあたたかい場所が良いでしょう。トイレも近いほうが理想的です。丸まって眠ることができるくらいの大きさで、掃除しやすい形のベッドを用意してあげましょう。

ケージ

子猫のうちからケージに入る習慣をつけておくと、災害時や入院時など、いざというときに役に立ちます。普段から隠れ場所として利用して、慣らしておくことがおすすめです。

 

猫と一緒に生活をするうえでの注意点

快適な室温を維持する

「夏は26~28℃、冬は20~22℃」を目安にしましょう。ネコちゃんの様子を見て調整してください。また、適度な “湿度” も重要です。エアコンをつけると乾燥しやすくなるため、湿度には注意が必要です。

飲み込んでしまうと危険なものは置かない

食べると中毒を起こす観葉植物、かじると感電の恐れがある電気コード類、誤飲事故につながるヒモや針、糸、ボタン、薬など、危ないものはネコちゃんの届かない場所にしまい、生活の場に置いたままにしないようにしましょう。

思わぬ事故になりかねない場所には近づかせない

調理台やバスタブ、シンクなど、立ち入り禁止ゾーンを設け、パーテーションなどでバリケードを設置するなどしてネコちゃんに教えておくと良いでしょう。

アロマは焚かない

元々肉食である猫は、体内に植物を摂り入れる必要がなかったため、植物から抽出された精油成分を代謝する機能が不足していると考えられています。猫の肝臓には、精油の成分を解毒する酵素が人間や犬と比べて少なく、アロマの芳香浴は有害物質を蓄積してしまい、中毒症状を起こす可能があるとされています。ご注意ください。

人間の食事は与えない

同じ家族でも、猫と人間では必要な栄養素が異なります。猫にとっては毒になるものも多くありますので、人間の食事は与えないようにしましょう。

 

まとめ

完全室内飼育の場合は、他の社会や動物との接点が失われてしまうため、ネコちゃんは退屈しがちです。その分、オーナー様が毎日コミュニケーションを図るようにしてあげてください。話しかけたり、なでたり、おもちゃを使って遊ぶ時間を作ることが大切です。毎日の触れ合いは、病気の早期発見に繋がり、ちょっとした変化にもすぐに気づくこともできるため、欠かさず行いましょう!

ネコちゃんにとって快適な空間を作るためには、まず猫の習性を理解することが重要です。そのうえで室内環境を整えてあげると、一気にQOL(クオリティ・オブ・ライフ)が上がりますので、ぜひおうちの環境と照らし合わせて実践してみてください。

 

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