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【気になるワンちゃんの最新ケア&美容情報】シャンプーの選び方は?炭酸泉やオゾンバブルの効果は?

こんにちは、スタッフのSです。

皆様、ご自宅でワンちゃんを「お風呂」に入れることはありますか?

我が家の犬はビションフリーゼで、毛色はホワイトです。汚れが目立つのと皮膚ケアのため、1週間に一度お風呂タイムがあります。

元トリマーの私が、気になる“ワンちゃんの最新ケア&美容情報”についてまとめましたので、ぜひ最後までお付き合いいただけますと幸いです。
 

※カット犬種の自宅シャンプーについては賛否両論あります。お風呂に入れたいとお考えの方は、いきつけのトリマーさんにご相談の上で実施をご検討ください。

 

最近のワンちゃんのトリミング事情

「私たち人間の美容院代よりも、ワンちゃんのトリミング代のほうが高額!」なんていうお声をよく耳にします。

かわいい愛犬の美容と健康のために、“スペシャルなシャンプー剤を使って、マイクロバブルや炭酸泉で洗い流し、お風呂に浸かってリラックス、さらに仕上げはハーブパックや泡パックなどで皮膚・被毛ケア”といったフルコースでケアをされているオーナー様も少なくないでしょう。

このようなワンちゃんのケアに熱心なオーナー様のご期待に応えるため、最新のケアマシンやケア用品を取り入れているトリミングサロン様が増えているそうです。具体的にはどのようなケアが行われるのでしょうか?

ワンちゃんのケアと美容の方法

炭酸泉について

「炭酸泉」とは、一般的にお湯の中に炭酸ガスが溶け込んだ肌に優しい弱酸性のお湯のことで、お湯1リットルに対して炭酸ガス0.25g(250ppm)以上溶け込んだものが炭酸泉と定められています。
 

炭酸泉の効果

毛穴や被毛の汚れの除去、地肌コンディションが整う、本来の美しい毛ヅヤへと導く、血行促進、新陳代謝の向上、リラクゼーション効果、除菌効果、皮膚病の予防 など

 
通常のお湯の場合と比較して、炭酸泉に含まれる炭酸ガスの細かな泡によって、毛穴や被毛に付着した細かな汚れを取り除くことができます。入浴後のお肌はサラサラに、被毛はフワフワの仕上がりになります。

また、毛細血管を広げて血行を促進してくれることから、冷え性にも効果があると言われています。

さらに、炭酸泉には皮膚のpHを調節してくれる効能があるため、菌の繁殖を抑えてくれる働きもあるそうです。保湿力が高く皮膚のバリア機能を強化するという点でも、皮膚病の予防や皮膚病のワンちゃんのケアにも期待できますね。

皮膚病については▼こちらをご覧ください

炭酸泉の効果は広く認められいて、ワンちゃんだけでなく、人間の美容院や温泉施設、医療の現場などでも取り入れられ、効果が実証されています。

オゾンバブルについて

「オゾン」とは酸素の同素体で、医療・食品・農業などの分野で使用されています。安全性も高いので、日本やアメリカでは食品添加物として認可されています。

また、オゾンを水に溶かした「オゾン水」は、水道水の代わりに消毒用として使用している国もあるほどだそうです。

ただし、オゾン自体はとても不安定な物質です。オゾン水の生成後、わずかな時間でオゾンはなくなってしまうため、その対策としてバブル(泡)の中にオゾンを閉じ込めて使用すると効果的とされています。

バブルにはマイクロバブル(ファインバブル)、ナノバブル(ウルトラファインバブル)があり、微細な気泡のことをマイクロバブル(ファインバブル)、超微細な気泡のことをナノバブル(ウルトラファインバブル)と呼びます。直径1~100μmがマイクロバブル、1μm未満はナノバブルと定められています。微細なために浮力が小さく、水の中で浮上しないことが特徴です。

微細な気泡が皮膚の汚れに吸着して取り除いたり、毛穴に詰まった皮脂汚れをかき出したりする効果があると言われています。

・オゾンナノバブルについて

オゾンナノバブルとは空気中の酸素を電気分解し、オゾンの気体を作り、その気体を超高速剪断方式(気体と液体を混合させる技術)で超微細気泡化したものを言います。
 

オゾンナノバブルの効果

汚れや余分な皮脂の分解洗浄、キューティクルの剥がれを抑える、ニオイの分解、殺菌効果、ウイルス不活化、皮膚病の改善・予防 など

 
汚れや余分な皮脂を分解洗浄した後、被毛の表面に保護膜を形成して、たんぱく質の流出を防ぐことができるため、キューティクルが剥がれるのを抑えることができます。

また、オゾンの特性により、ペット特有のニオイを分解したり、細菌やウイルス・寄生虫などを殺菌したりすることもできるため、皮膚疾患の治療や予防に効果があると言われています。

オゾンとバブルの組み合わせによって様々な効能が期待できるようになってきています。

ハイドロコーミングについて

「ハイドロコーミング」とは、高水圧シャワーを使用したりジェットバスに入れたりして、デリケートな皮膚に触れることなく洗浄することです。ワンちゃんの皮膚の厚みは人間の1/6程度と言われており、とても繊細です。敏感な皮膚にもとてもやさしい洗浄方法だそうです。

被毛や皮膚・毛穴の隅々までお湯をいきわたらせて洗浄することができ、手指による摩擦がないためこすり洗いよりもはるかに低刺激な方法である点などに加え、マッサージ効果を得られることも大きなメリットであると言われています。

シャンプーマシンの使用について

マシンごとに泡の作り方が異なるようですが、フワフワの泡で洗うことによって、余分な皮脂や汚れなどを素早く落とすことができます。こすり洗い不要なので皮膚・被毛への負担が軽減できますし、少量のシャンプー剤で良いので経済的です。

皮脂の多い犬種や汚れの目立つワンちゃんの場合、一般的に下洗いや二度洗いをすることが多いのですが、シャンプーマシンで作られた泡で洗うことで、この工程も省略できるそうです。

また、余分な皮脂や汚れをしっかり落とせるため、乾きが良く、被毛を乾かす時間も短くなり、その分ワンちゃんへの負担を軽減できます。

負担なくワンちゃんの健康ケアができて、さらにトリミング後の仕上がりも良いそうなので、期待大ですね。

ここまでご紹介してきた方法のうち、どれかひとつだけではなく、例えば「オゾンナノバブルで洗い流した後、シャンプーマシンで作り出した泡で洗い上げ、最後は炭酸泉に温浴する」など、組み合わせて施術することもあるそうです。

私自身、自宅に炭酸泉装置とシャンプーマシンが一緒になったものを設置したいと思い様々なマシンを調べてみたことがありましたが、さすがにコストがかかりすぎるため断念しました…。

「仕上がりの違いが感動的」と聞いていたので、その効果が実感できずとても残念ですが、近所のトリミングサロンにて施術していただこうと思っています。

ハーブパックの使用

人間と同じように、ペットにも安心して使用できるハーブを厳選し配合した「全身ケア用パック」があります。トリミングサロンだけではなく、多くの動物病院でも皮膚ケアの一環として導入されることが多くなっています。
 

ハーブパックの効果

皮膚・被毛の潤い補給、乾燥予防、毛玉や静電気の予防、ニオイや古い角質(フケ)・かゆみの予防、ふんわりとボリュームアップした仕上がり など

 
保湿作用に優れたハーブを使用することで、皮膚・被毛の潤いを補給し、乾燥を予防することが最大のメリットです。被毛が潤うことで毛玉ができにくくなり、さらに静電気の発生も予防できるため、日常のケアがしやすくなります。

また、ワンちゃんの気になるニオイやベタつきの元になり、かゆみを引き起こす原因にもなる余分な皮脂や古い角質(フケ)をしっかり取り除き、清潔な皮膚を長期間キープできます。

被毛を根本から立たせることができるので、ふんわりとボリュームアップした仕上がりが期待できます。

ハーブパックの使い方
 

※ハーブパックの種類によって使用方法が異なります。必ず事前に確認するようにしてください。
※より効果を実感するために、基本的にはトリミングサロンでプロによる施術が推奨されています。

 
1)フタの閉まる容器にお湯(40℃前後)とハーブパウダーを入れ、よく振ってハーブパックのペーストを作ります。ホイッパーで泡立てることを推奨しているものもありました。お湯とハーブパウダーを馴染ませるために5分程度置いておきます。
2)馴染ませている間にシャンプーをして汚れをしっかり落とします。
3)ハーブペーストを全身にまんべんなく擦り込むように塗布します。
4)1~2分程度ハーブを体に馴染ませます。
5)全身が浸かるサイズの湯船にワンちゃんを入れて、強めのシャワーで洗い流しながらお湯を溜め、その中でもみ洗いをしてハーブペーストを落とします。
6)残ったハーブペーストをシャンプーで洗い流し、トリートメントをします。種類によってはここでのシャンプーが不要のものもあります。
7)タオルドライ後、ドライヤーで皮膚と被毛をしっかりと乾かします。

我が家で使用してみたところ、パック中の体のブルブルを防ぐことができず、お風呂が緑色になりました(笑)。

ただ仕上がりは思っていた以上にフワフワで感動しました。1ヶ月に1回ぺースで行うことが推奨されていましたので、継続したいと思っています。

その他の泡パックの使用

美容効果に優れた高濃度はちみつ、必須脂肪酸などの栄養素を豊富に含む希少ローヤルゼリー・コラーゲンなどを配合した泡パックも人気です。抗菌&保湿を高次元で両立させた、ハイグレードの濃密泡によって最高の仕上がりが実現するそうです。

シルクのような仕上がりになる泡パックや獣医師監修で作られた泡パックなどもありました。特別な日にはいつものシャンプーに、泡パックをプラスしてあげるのも良いと思いました。

様々なシャンプー剤の使用

犬種別や肌質別など被毛のお悩みに特化したシャンプー、体の部位ごとのシャンプー、ショードック用のシャンプー、被毛のボリュームアップが期待できるシャンプー、まとまりを重視するシャンプーなど、目的別にたくさんの種類のシャンプーがあります。

最近はトリミングサロン専用の高機能シャンプーであっても、ネットで簡単に購入することができます。選択肢が多すぎて迷ってしまいますが、ワンちゃんは嗅覚が優れているため、香りが強いものは控え、効果重視で選んでいただくと良いと思います。

まとめ

今回は、ワンちゃんの最新ケア&美容についてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。

美容分野のみではなく、健康ケアや皮膚病の治療などにも有用とされているものが多かったので、皮膚ケアでお悩みのワンちゃんにもぜひ一度お試しいただけたらいいなと思いました。

また、様々な方法でしっかり汚れを落とすことで仕上がりが良く、さらに時短になるということですので、ワンちゃんにはもちろん、トリマーさんにとっても嬉しいことだと思いました。
 

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