前回に引き続き、レティシアンスタッフのYです。
愛くるしい姿で、私たちを癒やしてくれるワンちゃん・ネコちゃん。でも一緒に暮らすことを決めた以上、楽しいことばかりではありません。毛並みを整えてあげたり、爪を切ってあげたり、汚れてしまったところをキレイにしてあげたり。きちんと日々のお手入れ(ケア)をしてあげなければなりません。
そこで今回は、日頃ご自宅で行う様々なケアについてご紹介します。
目次
ご自宅でできるケア5つ
その1:ブラッシング
前回のコラムでも少し触れた「ブラッシング」は、ご自宅で行うケアの基本中の基本といっても過言ではありません。
トリミングサロンの料金形態は様々ですが、毛玉がひどいとトリミングをお願いした際に別途料金が発生することもあります。日頃から欠かさずブラッシングを行い、毛玉にならないようにケアしてあげましょう。
ワンちゃん・ネコちゃんにとって “ブラッシング=楽しい時間” になることは、とても重要です。ブラッシングを頑張ってくれたときは、たくさん褒めてあげること、ご褒美をあげることを忘れないようにしましょう。
ブラッシングケアに使用するブラシには様々な種類がありますので、愛犬・愛猫に最適なものを選択しましょう。代表的なブラシについては、前回のコラムでご紹介していますので、そちらも併せてご覧ください。
その2:爪切り
愛犬・愛猫が怪我をしないために、さらにオーナー様が怪我をしないためにも、爪の長さをこまめにチェックし、しっかりとケアしましょう。
爪を切らずに放っておくと、伸びすぎて肉球に刺さってしまうこともあります。ネコちゃんの場合、爪とぎをしたり、自分で噛んで取ったりすることもありますが、ワンちゃん・ネコちゃんともに「爪切り」は必須です。
ケア全般に言えることですが、爪切りもブラッシングと同様に「楽しい時間」になるよう工夫しましょう。
爪切りの「バチン!」という音が苦手で、爪切りを怖がってしまうワンちゃん・ネコちゃんも多いでしょう。音が小さい爪切りやヤスリ型のものなど、様々なタイプの爪切りが販売されているので、愛犬・愛猫にピッタリなものを選びましょう。
ワンちゃん・ネコちゃんたちは、人間とは異なり、爪の中に血管があるため、切りすぎると出血してしまいます。透明な爪の場合は外から見てうっすらと血管を確認できますが、黒い爪の場合は見ることができません。深爪をしないためにも少しずつ慎重に切ってあげましょう。もし深爪をしてしまっても、犬猫専用の止血剤も販売されています。これを用意しておくと、もしものときに落ち着いて対処できるでしょう。
「どうしても暴れてしまって爪切りができない」「深爪をさせるのが怖い」という場合は、爪切りだけでも対応してくれる動物病院やトリミングサロンもありますので、無理せずプロにお任せするほうが安心です。
実は、私自身も愛猫も爪切りが苦手で……。相当嫌な思いをさせてしまったのか、爪切りが入っている引き出しを開けただけで飛んで逃げるほどでした。可哀想なことをしてしまった……と、反省しきりです。
その3:足裏の毛の処理
「肉球の間の毛が伸びすぎていないか」も、ケアを行う際の重要なチェックポイントです。
フローリングで滑ってしまったり、蒸れて痒みの原因になったりしますので、伸びていた場合はバリカンなどでカットしましょう。
とはいえ、肉球の間の皮膚はとても薄く、水かき部分を誤って傷つけてしまう恐れもあります。ご自宅でケアする場合は、あまり無理をせず、肉球の間から出ている毛のみをカットしてあげましょう。
トリミングサロンでお願いすると、肉球の間や指の間もキレイにカットしてもらえます。
その4:耳掃除
耳掃除のやり過ぎは、愛犬・愛猫の耳道を傷つけてしまったり、汚れを耳の奥へ運んでしまったりするのでかえって良くないとされます。
とはいえ、放置していては病気などを見逃してしまうことになりますので、日頃から耳の中の状態をチェックすることが重要です。汚れていた場合は、湿らせたガーゼやコットンで見える範囲を優しく拭き取ってあげてください。
特に折れ耳のワンちゃん・ネコちゃんは、こまめなケアが必要です。耳が折れていると、耳の中が蒸れやすく汚れも溜まりやすいので、定期的にチェックしてあげましょう。
その5:歯磨き
ワンちゃん・ネコちゃんも人間同様に「歯磨き」が必要です。ケアを怠ると歯周病の原因になってしまいます。特にウェットフードを食べたあとは、口の中や口の周りに食べかすが残りやすく、水分量も多いため雑菌が繁殖しやすくなります。
歯ブラシを使い歯磨きをすることが理想ですが、嫌がって暴れてしまう場合、愛犬・愛猫もオーナー様も怪我をしてしまう可能性があります。歯磨きガムや歯磨きおもちゃなどを活用し、お口のケアをしてあげましょう。
まとめ ~ご自宅ケアはできる範囲で~
ご自宅でできるケア5種類をご紹介しました。
愛犬・愛猫のケアは、どれも程々に行うことが重要です。やり過ぎて愛犬・愛猫に怪我をさせてしまっては元も子もありません。できる範囲のことを愛情込めて行えば、愛犬・愛猫とより良い関係が築けるはずですので、頑張ってみてください!
次は「マッサージ」についてご紹介予定です。どうぞご期待ください。