こんにちは。レティシアンスタッフのSです。
前回のコラム「愛犬の運動不足解消に! ~アクティブ犬向き:ドッグラン編~」では、ドッグランでの遊び方についてご紹介しました。
今回のテーマは “マイペースな愛犬” へおすすめの遊び方についてです。
お友達と一緒に遊ぶよりも、ママやパパ、家族と一緒に遊ぶほうが好きなワンちゃんも少なくありません。そんな愛犬と一緒に、普段と違う公園や河原などでお散歩するのはいかがでしょうか?
目次
マイペース犬とは
・お友達よりもママやパパが好き
・お散歩が好き
・ボール遊びが好き
そんなマイペースな愛犬には、公園遊びやお散歩がおすすめです。
行ったことのないお散歩コースへ
お散歩のメリットとは?
・ストレス発散
・心身リフレッシュ
・骨や筋肉を丈夫にする
・内臓や自律神経を整える
・社会性を身につけられる
・オーナー様との信頼関係を深められる
愛犬のお散歩には、運動不足の解消だけではなく、こうした様々なメリットがあります。
いつもと同じお散歩コースでも、日によってニオイ・音・気温・出会う人やお友達が異なるので、愛犬は常に新鮮な刺激を受けています。
それがいつもと違うお散歩コースとなるとどうでしょう。
初めてのニオイや人、お友達と触れ合えるので、刺激はぐっと増えます。
普段と違う公園で遊ぶだけでも、愛犬は好奇心いっぱいで大喜びなのです。
お散歩の理想的な時間・距離は?
皆様もご存知のとおり、大型犬は、小型犬よりも長時間・長距離のお散歩をするのが理想です。
しかし、これは犬種によっても変わります。愛玩犬種と比べて、原始的な犬種・牧羊犬種・使役犬種・猟犬種などは、しっかり時間をかけて長い距離のお散歩をするのが良いとされています。
・愛玩犬種
チワワ・シーズー・マルチーズ・パピヨン・キャバリア・パグ・プードル・ビションフリーゼ など
・原始的な犬種(番犬にむいている犬種)
柴犬・スピッツ・ポメラニアン・秋田犬・甲斐犬・紀州犬 など
・牧羊犬種・使役犬種・猟犬種
コーギー・シープドッグ・ドーベルマン・シュナウザー・テリア系・ダックスフンド・ビーグル など
とはいえ、事情や環境は様々なので、年齢や体調に合わせて、愛犬の様子を見ながら調整してあげてください。
なお、お散歩のときは、できるだけ車の通りが少ない安全な道を選んであげてください。
愛犬と初めての場所にお散歩に行く際には、あらかじめ人の足で歩いてみて、下調べをしておくこともおすすめです。
また、野生で暮らしていたころの犬は、群れで行動していたと言われています。家族みんなでお散歩に行くことで、愛犬とのより良い関係が築けることでしょう。
公園や河原でできること
さあ、公園・河原に到着しました。
愛犬の大好きな遊びを一緒に楽しみましょう!
ボール・おもちゃ投げの遊び
まずロングリードを使って、ボールやおもちゃ投げの遊びをして良い場所を探します。周りの人も犬好きさんばかりとは限りません。遊ぶときも周囲への配慮を忘れないようにしましょう。
もともとボールやおもちゃ遊びが大好きで、投げたら拾って来てくれる愛犬であれば、そのまま楽しく遊びがスタートできますが、すべての愛犬がそうとは限りません。そんな愛犬にボールやおもちゃ投げの遊びを覚えてもらえる方法をご紹介します。
ポイントは、“ボールやおもちゃ遊びに意味ややりがいを感じてもらうこと” です。
ボールやおもちゃを持ってくることを「楽しい」と思ったり、「何か良いことがある」と思ってもらえたりするようにトレーニングします。
「楽しいこと」「良いこと」とは
・ボールやおもちゃを持ってくるとママやパパが喜んでくれる
・思いっきり走ることができる
・本能的に達成感が得られる など
「投げられたボールやおもちゃを拾って持っていくこと自体が楽しい」
最終的にこう思えるようになるのが理想です。その楽しさを教えてあげるイメージで接しましょう。
①愛犬が咥えやすそうで、気に入りそうなボールやおもちゃを選ぶ(すでにお気に入りがあればそれでOK)
②動くものに興味をもつ習性を利用して、ボールやおもちゃを生きているかのように動かす
③追いかけるようになったら短く投げ、投げたものを追いかける&持ってきてくれたら褒めてあげる
④少しずつ距離をのばして、「拾って持っていくこと自体が楽しい」と思えるようになるまで何度も繰り返す
オーナー様の表情や声に、愛犬はとても敏感です。
「教える」ことに夢中になりすぎて、遊びを「楽しむ」ことを忘れないようにしましょう。思ったように持ってきてくれないことがあっても、叱ってはいけません。そして、上手く成功した時には大げさなくらい褒めてあげましょう!
また、「もっと遊びたい!」という気持ちを次につなげるため、飽きてしまう前の「楽しい!」段階で遊びを終了することもポイントです。
プチキャンプ体験
キャンプといっても大掛かりなものではなく、簡単なテントを立ててその中で休憩するようなイメージです。レジャーシートを敷いただけの簡単なピクニックでも良いでしょう。
最近はキャンプブームですし、愛犬と一緒に楽しめるキャンプ場も増えています。キャンプデビューのための予行練習として、近場で体験してみるのもいいですね。
寒さが苦手なオーナー様は、冬を避けて、春~秋にお出かけしましょう。
日光浴をしたり、軽食を食べたり。ママやパパが大好きな愛犬にとって、アウトドアで家族と一緒にゆっくりした時間を過ごすことは最高のリフレッシュです。
体を動かすという意味での「運動不足解消」とは少し違いますが、自然の中でたくさんの刺激を受けて、普段よりも多くのエネルギーを使っていることでしょう。
雪遊び
雪が好きな愛犬は、雪の上で追いかけっこ遊びをするだけでも大喜びです。
雪が積もって足場が悪いと、いつもよりも体力を消耗します。運動不足の愛犬にとって良い運動になるのではないでしょうか。
ただし、雪遊びに慣れていない愛犬の場合は、色々と注意が必要です。
寒さ/しもやけ対策
防水・防寒・撥水加工のあるタイプの服を着せ、犬用の靴を履かせることがおすすめです。もともと寒さに弱い犬種や、年齢によって雪遊びが楽しめない愛犬もいますので、よく様子をみてあげましょう。
また、遊びに熱中しすぎて、気がついたら 肉球・耳たぶ・頬・しっぽ に「しもやけ」ができていた……なんてことのないように、こまめに休憩を挟んで確認してあげてください。
雪遊び後のケア/雪玉のとり方
楽しく遊んだ後は全身が濡れて、「雪玉」がついていることも多いです。
雪玉は、体から発する蒸気に雪が付着して固まることでできます。その姿はとても愛くるしいのですが、やはりそのままにしておくのは負担になります。早めに温かいお湯で溶かして、タオルドライ後にドライヤーをかけてあげることが理想です。
また、雪遊び中には気づかなかった怪我がないか、全身をチェックすることも忘れないようにしましょう。
愛犬と一緒に雪遊びができるスポットを特集した記事なども、数多く見かけるようになりました。あまり雪が積もることのない地域にお住まいの方は、愛犬と一緒に少し遠出をしてみるのもおすすめです。
まとめ
今回は、“マイペースな愛犬向け” の公園遊びとお散歩をご紹介しました。
いつものお散歩コースももちろん楽しいものですが、愛犬と一緒にまずは近所を開拓してみるのはいかがでしょうか。「今度のお休みはどこへお散歩に行こうかな」と、きっとオーナー様も愛犬も待ち遠しくなることでしょう!
次回は、パッシブ(消極的)な愛犬やシニア・持病のある愛犬のために、「~パッシブ犬向き:お家遊び編~」として、お家での遊び方についてご紹介予定です。どうぞご期待ください。