こんにちは、レティシアンスタッフのSです。
ペットオーナーの皆様はワンちゃんネコちゃんと一緒にどのような “おうち” で暮らしていらっしゃいますか?
私はペット可マンションから戸建てに引っ越しをし、小型犬1頭と一緒に暮らしています。私がおうちを探していた際には「ペット共生型賃貸住宅」はあまり普及していなかったため、選択肢が多くありませんでした。しかし私と同じようにずっとペットと一緒に暮らすことができるおうちを希望する方は多く、年々需要が高まっているように思います。
そこで今回は、ペットオーナー様に大人気のペット共生型賃貸住宅『ヘーベルメゾン「+わん+にゃん(プラスわんプラスにゃん)」』を取材させていただき、その特徴などを詳しく教えていただきました。
以前ご紹介したこちらのコラムもあわせてご覧ください
【愛犬・愛猫と一緒に】~ペットと暮らしやすいおうちについて~
目次
「+わん+にゃん(プラスわんプラスにゃん)」のご担当者様について
今回の取材は、HEBEL HAUS様の中で「LONGLIFE」な暮らし方を伝える活動をされている河合様と、「+わん+にゃん(プラスわんプラスにゃん)」の仕組み・サービスの構築や管理・企画など、すべての業務をご担当されている佐々木様にご協力いただきました。
河合様からはこの先HEBEL HAUS様が目指す熱い想いを、獣医師の資格をお持ちの佐々木様からはペット共生型賃貸住宅の特徴、さらにペットとペットオーナー様に寄り添ったお考えなどについて、たっぷり1時間半お話を伺いました。
ヘーベルメゾン「+わん+にゃん(プラスわんプラスにゃん)」の仕組み・サービスについて
+わん+にゃん(プラスわんプラスにゃん)の詳細はこちらをご覧ください
——ドッグトレーナーさんや獣医師さんに気軽に相談できる環境がとても羨ましいなと思いました。入居されている方のうち、どのくらいの方がこの制度をご利用されているのでしょうか。
現在の管理戸数は15,000室ほどで、その中でしつけ(お悩み・出張トレーニング)は毎月10~12件くらいです。基本的なしつけができているワンちゃんに入居いただいているので、お悩みがある方が少ない印象です。
無料相談もだいたい毎月10~12件くらいで、夏は体調を崩しやすいためか医療相談が増え、月に20件くらいになることがあります。体調不良のご相談をはじめ、ごはんを食べないなどの「0.5次診療」のような、わざわざ病院に行くほどではないけれどオーナー様が抱える心配ごとについてのご相談が多いです。
——ペットに関する悩みなどを無料で相談できるのは、ペットを初めて迎えるオーナー様にも安心だと思いました!具体的にはどのようなご相談を受けることが多いのでしょうか?
トイレトレーニング、甘噛み、お散歩中のお悩み(ぐいぐいひっぱってしまう・拾い食いしてしまう)など、吠えについてのお悩みよりも散歩中のお悩みのほうが多い印象です。初歩的なことから基本的にはなんでもご相談を受け付けています。
病気についてのご相談は検査ができないので、考えられる病気をお伝えしつつ、症状が改善されない場合は早めに病院へといったご回答をしています。
例えば、「食欲不振」という一つの症状だけでは原因がわからないので、プラスで「嘔吐があるのか」「いつからどのくらい続いているのか」などの詳細をヒアリングした後、受診の目安をお伝えし、最終的には飼い主様にご判断いただくようにお伝えしています。
——新たにペットをお迎えする住居者様へのサポートについて教えてください。
ペットを飼うことが決まった、飼いたい犬種猫種が決まったタイミングで必ずお迎え前に申請いただくようにしています。申請後、まずはトレーナーからその品種の特徴、当物件での飼育ルールや一般的なしつけの仕方などをお伝えします。
「ワクチンを打ちましょうね」「お散歩中の排泄物は持ち帰りましょうね」「猫砂はトイレに流せるものとそうでないものがありますよ」といった、基本的なことをお伝えしています。中にはベテランの飼い主様もいらっしゃいますが、一律で知識をお伝えしたいためこのような手順を踏んでいます。
お迎えして1ヶ月後くらいを目安に、お電話で「実際にお迎えしてみてどうですか、困ったことはないですか?」と伺うなど、飼育後もできる限りのフォローをするようにしています。
また、先住ペットがいて、新たにお迎えしたいという方もいらっしゃいますので、多頭飼いのリスクはしっかりご説明するようにしています。特にネコちゃんの場合はなかなか相性が合わなくて、結局は別の部屋で生活する…ということもありますよね。そういったリスクを説明すると、「じゃあやっぱりやめておきます」という方もいらっしゃいます。お迎え後に思っていなかったトラブルが起きないようにするというより、トラブルについて把握したうえで迎えていただきたいと思っています。
——災害対策、ペット防災対策は何かされていますか?
定期的に「ペット防災セミナー」を開催し、様々な知識や備えについてお伝えしています。ペットを連れての避難が困難な場合も多いと思いますので、人もペットも安心して在宅避難できるよう、災害に強い住まいを提供しています。
——最近だと太陽光や蓄電池が設置された住宅も増えてきましたよね、それはやはり在宅避難に備えてということでしょうか?
そうですね、災害に強い建物に加えて、太陽光や蓄電池を設置し、災害時に在宅避難をサポートできるように考えています。食べ物が悪くならないように冷蔵庫の上と、外からの情報を得るためにTVの近くに、非常時太陽光で発電した電気を使える仕様のコンセントを設置しています。
ヘーベルメゾン「+わん+にゃん(プラスわんプラスにゃん)」の入居者様・ペットについて
——入居する方はワンちゃん・ネコちゃんでどちらが多いのでしょうか。
ワンちゃんのほうが若干多いです。
——割合として大型犬が多いなどはありますか?
ワンちゃん飼育のうち大型犬は1割程度です。大型犬が住めるおうちが少ないので、住み替えの際もヘーベルメゾン「+わん+にゃん(プラスわんプラスにゃん)」でという方が多いです。
——飼育されているペットは多頭飼育の方が多いのでしょうか。それとも1頭のみの方が多いのでしょうか。
ワンちゃんを飼っているご家庭の中で多頭飼育は2割程度です。これはペット可住宅と比べるとかなり多い数字だと思います。ネコちゃんの場合はもっと多く、3割強くらいになります。
——ペットの多頭飼いは、飼育頭数の制限があるようですが、その基準などはありますか?
お部屋の広さによって頭数制限を設けています。1頭だけ飼っている方も、複数飼っている方も、すべての方が安心して暮らせる仕組みを整えています。
——「ペット共生型賃貸住宅」にはどの年齢層の方が多くお住まいですか?
20~30代の若い方々が多く、お二人暮らしが主流ですが、一人暮らしや小さいお子さんのいるご家族もいらっしゃいます。
——退去される方は、お引っ越し先でもペット共生型賃貸住宅を希望する方が多いでしょうか?
多頭飼いや大型中型犬を飼っている方が多いので、引っ越し先も限られてしまうという必然的な点もあるかと思いますが、へーベルメゾンでの暮らしを気に入っていただく方が数多くいらっしゃり、「次も住みたい」と言っていただいています。
——ペットを飼っていない方もお住まいですか?
はい、飼っていない方にもお住まいいただいています。飼っていない方にも、ペット共生型賃貸住宅であることをお伝えしているので、「ペットが嫌い」「ちょっとした吠え声が気になる」といった方には基本的にはお住まいいただかないことにしています。
皆さんが「お互いさま」という穏やかな気持ちをもっていらっしゃるので、一般のペット可賃貸に比べるとトラブルは少ないです。
「住んでみて思ったけど、お隣さん近所さんはとてもいい人が多いです」といったお声をいただきます。暮らし方について気をつける点などが伝わっていたり、まわりにどんな人が住んでいるかわからないというわけではなかったりするので、ペットを飼っていない方にもご理解いただけることが多いです。
ヘーベルメゾン「+わん+にゃん(プラスわんプラスにゃん)」の住宅設備について
——ペット共生型賃貸住宅を設計される際、設備の他に間取りなども考えて設計されているのでしょうか。
「ペットスペース」や「壁クロス見切り」など必須設備は決まっています。また、この「ペットスペース」は必ずLDKに設置することになっています。
*ペットスペースとは
居住スペースに影響のない収納下を効率良く活用しつくられた、ペットが落ち着けるスペースのこと
*壁クロス見切りとは
傷や汚れがついても張り替え範囲が少なくできるように、あらかじめクロスを上下で貼り分けした壁のこと
——リビングの家族みんながいるところにペットスペースがあるということですね!
そうですね、キッチンの中に設置しないとか、基本的なことではありますが、「こういうところに設置してくださいね」というルールは作っています。
——設備の中でお客様からもっとも高評価であるのはどのような点でしょうか?
お申し込みの際と入居されてから評価が変わるようで、お申し込み前は「壁クロス見切りが魅力的で、退去時の費用を抑えられるのがいいよね」という声が多く、実際に入居されると「ペットスペースとイオン発生器がとてもいい!」と評価をいただいています。
ペットスペースはネコちゃんだとトイレに、ワンちゃんだとサイズによりますが寝床にしてくれていることが多いようです。トイレがむき出しの状態で置いてあると、来客があった際などには気になったり、邪魔になったりすると思いますが、ペットスペースがあると隠すこともできます。出っ張らないのもいいですよね、ネコちゃんのトイレは意外と邪魔になりますもんね。歩くときに引っかかったりしちゃって「ごめーん」てなりますよね笑
あとは、中型大型犬を飼っている方だと足洗い場でしょうか。小型犬だとお部屋に入ってから足を洗うと思いますが、中型大型犬は玄関だと少し拭きづらいので、「外で洗ってお部屋に戻ってこられるのはいいよね」というお声をいただいています。
ヘーベルメゾン「+わん+にゃん(プラスわんプラスにゃん)」の入居審査について
——審査の内容に「ペットの年齢」をヒアリングとありますが、年齢制限がありますか?シニアは難しかったりするのでしょうか?
いえ、そのようなことはなくて、年齢によってアドバイスの内容が変わってくるかなというところですかね。シニアだとこれから認知症の症状がでてくることもありますし、そのときの対処法や、そもそも認知症になることを知らない方もいらっしゃるので。
——審査の基準というよりはそのあとのことを考えたアドバイスをするということですね
ヘーベルメゾン「+わん+にゃん(プラスわんプラスにゃん)」の今後について
——ペット共生型賃貸住宅があるエリアはまだ限られているようですが今後拡大していく予定はありますか?
そうですね。現在すでにお住まいの方のサポートを一番に大切にしていて。住宅を建てて終わりではなく、お住まいの方のサポートができる体制を自信をもって整えられるエリアからにしています。いきなり全国展開をしないのはそういった理由からです。
——アフターケアが大切ということですね
そうですそうです。広げていきたい気持ちは山々ですが、少しずつ責任をもってできるところからやりたい、そういう考え方です。
——これからペットを飼いたいと思っている方々へ向けて、どのようにペット共生型賃貸住宅というものをお知らせされますか?
例えば、保護犬猫譲渡会の支援や行政との連携を通じて、HEBEL HAUSが目指すペット共生社会のビジョンを伝え、その中で我々がペットと共に生きるための住まいを提供していることを紹介しています。
——「ペットとともに生きる」というコンセプトがとても素敵だなと思いました。ペット共生型賃貸住宅を作ろうと思ったきっかけは何かあったのでしょうか?
通常住宅メーカーは住宅を建てて終わりだと思いますが、弊社は創業時から50年強ずっと「家を建てるだけではなく住んでいる人の暮らしをつくりたい」という想いでやってきました。
お住まいの方がどうやって安心・快適に暮らしていただけるかなと考えたときに、ワンちゃんとネコちゃんも同じここ(おうち)に住んでいる家族なので、その子と飼い主様たちの暮らしをどうやっていくのか常に考え続けています。「賃貸でもペットたちと一緒に暮らせる共生できるおうちがあってもいいよね」というところがペット共生型賃貸住宅の背景です。
——すでに設備やサポートが充実していますが、今後さらに力をいれていきたいこと、または課題としていることなどはありますか?
「LONGLIFE」な暮らしを実現するために、まだ多くの課題があります。今後は、出会いからお別れまで、ペットと共に生きる暮らしを長期間にわたって支援するサービスを充実させたいと考えています。
また、住まいの中で行っている取り組みを街や地域にも広げることで、社会に貢献できればと考えています。例えば、ペットと一緒に住める賃貸住宅が広がらない理由の一つに、住宅オーナー様がペット共生型賃貸住宅を建てることに不安を感じているからではないかと考えています。私たちが住んでいる方々をサポートすることで、賃貸住宅オーナー様の不安を解消し、ペット共生型賃貸住宅が増えていくことで、ワンちゃんやネコちゃんと住める賃貸住宅が増えるという良い循環を作りたいと思います。
——プロの方がアドバイスやサポートをしてくれるというとことが大きいですね
入居審査や注意事項の説明があることで、住居者様は建物を大切に使うようになり、ご近所トラブルも減ると思います。その結果、住宅オーナー様も「それならペット共生型賃貸住宅を建ててみよう!」と思ってくれるのではないでしょうか。
例えば、ワンちゃんの吠え声に対して「吠えるのをやめさせてください」だけでは問題が悪化することがあります。弊社では提携トレーナーとも連携し、「吠える理由があるのでワンちゃんが悪いわけではない」「ワンちゃんが可哀想だから解決しよう」と飼い主様に受け入れてもらいやすく伝えることで、早期解決をサポートしています。
取材を終えて
今回取材のご協力をいただいた河合様・佐々木様のお2人とも、ペットとペットオーナー様に寄り添ったお考えをお持ちでした。共感できることも多く、インタビュー中とても優しい気持ちでお話を伺うことができました。
私自身、ペット可住宅で少し嫌な思いをした経験もあったので、様々なサポートが整っていて、ペット想いの住宅であるヘーベルメゾン「+わん+にゃん(プラスわんプラスにゃん)」が一ペットオーナーとしてもまさに理想の賃貸住宅だと感じました。
HEBEL HAUS様の「LONGLIFEを実現したい!」というお考えと、レティシアンの「ともに暮らすいのち全てが寄り添いぬくもりの輪が広がる社会」というパーパスが同じところを目指しているように感じ、とても親近感がわきました。私たちやペットたち皆にとって住みやすい世の中になったらいいなと私も心から願っています。