こんにちは。レティシアンスタッフのMです。
ネコちゃんはワンちゃんと比べて「何を考えているかわからない」と言われることが多いですが、実はとても感情表現が豊かな動物です。ネコちゃんを飼われているオーナー様にはご共感いただけるのではないでしょうか?
もちろん、ネコちゃんから直接気持ちを聞くことはできません。
そのしぐさをよく観察して、読み取ることで、その時々の気持ちを知ることができます。
今回は、「ネコちゃんの気持ちを読み取る」をテーマにお話しさせていただきます。どれも<諸説あり>となりますが、ご参考程度にお読みいただければと思います。
目次
かまってほしいとき
・すりよってくる
・長めに鳴く
「おなかを見せてくる」「体をすりよせてくる」「顔をじっと見つめてくる」など、ネコちゃんが甘えるようなしぐさをしてくるときは、何かをしてほしいと要求していることが多いと言われています。
特に<ミャーオ><アオーン>などと長めに鳴く場合は、『ごはんが食べたい』『遊んでほしい』など、おねだりしていることが多いです。たくさん鳴くネコちゃんは、それだけオーナー様への要求が強いのかもしれませんね。
我が家の愛猫は、玄関先まで行って <ニョアーン>とやたら大きく変な声で鳴くことがあります。あえて玄関先まで行くのは、『かまってくれないなら、どこかへ行っちゃうよ!』というアピールなのでしょうか、全力で訴えかけてくる姿が健気だなといつも思っています。
うれしい、興奮しているとき
・しっぽをまっすぐに立てる
ネコちゃんは、うれしいときにしっぽをまっすぐ上に立てます。そのため、「しっぽが上を向いている」=「ご機嫌」というサインです。
遊んでいる最中などは、うれしい気持ちを通り越して、興奮状態になってしまうこともしばしばです。興奮しているときは、お尻をフリフリさせたり、<カカカ><ケケケ>といった面白い声で鳴いたりすることもあります。『戦闘開始だ!』と気合を入れるかのように爪とぎをする子もいます。
また、興奮したネコちゃんは、瞳孔が開いている状態になります。このため、普段よりも目がキラキラしているように見えることもあるようです。
リラックス、安心しているとき
・おなかを見せる、寝る
ネコちゃんも人間と同じように、リラックスしていると、どこかうっとりとしたような表情になります。そして「体を伸ばす」「おなかを上に向ける」などして、自分の好きな体勢で寝ていることが多いです。
私の愛猫も、安心しきっているときは白目をむき出しにしていたり、プープーと寝息を立てたり、体を撫でられていることに気づかないくらい爆睡していることもありました。
また、ネコちゃんの代表的なしぐさに、「喉をゴロゴロと鳴らす」や、毛布や柔らかいクッションの上で「フミフミと足踏みをする」といったものがありますが、これもリラックスしているときにみられるしぐさです。
イライラしている、怒っているとき
・しっぽを激しく振る
・触られた部分を執拗に舐める
のんびり穏やかそうなネコちゃんであっても、『無理矢理抱っこされた』『触られたくない部分を撫でられた』などが原因で、イライラしているときがあります。そんなときは、眉間にしわを寄せ、明らかに嫌そうな顔をこちらに向けてきたりします。さらに、「しっぽを左右にバタバタと激しく動かす」というしぐさもします。
ネコちゃんはワンちゃんとは違い、しっぽを振っているときは嫌がっていることが多いです。このしぐさをしている時にしつこく触ると、嫌われてしまうことがあるので注意しましょう。
また、撫でられてすぐ、神経質そうに自分の毛をなめているときも、『触ってほしくなかった』とストレスを感じているサインなので、気をつけましょう。
怖い、不安なとき
・体全体を低くする
ネコちゃんが怖がっているときは、その場から逃げようとするか、身を守ろうとします。体全体を低くし、しっぽを後ろ足の間にくるりと巻き込むようなしぐさがそれに当たります。さらに、怯えているときは、耳をたたむように後ろに向け、うずくまってしまうこともあります。こうした場合は無理に構わず、見守ってあげることが大切です。
また先ほど “リラックスしているとき” のしぐさとしてご紹介した「ゴロゴロと喉を鳴らす」ですが、不安なときに気持ちを落ちつかせるために行われることもあります。くつろいだ気分であるとは限らず、状況によっては『何をされるのだろう……』と不安な気持ちである可能性もありますので、その見極めが大切です。
その他気になるしぐさや行動
・ネコちゃんに話しかけたときやネコちゃんとすれ違ったときに短く <ニャッ> と鳴く
→返事や軽いあいさつ
過度に撫でたりかまったりしたときに鳴いた場合は、嫌がっている可能性もありますので注意しましょう。
・ごはんに砂をかけるようなしぐさをする
→『ごはんがいらない』ではなく、『おなかがいっぱい』という意味だそうです。
おなかがいっぱいでも缶詰やおやつをあげると食べてしまうのは、私たち人間と同じように、『もうごはんは入らないけど、おいしいおやつは別腹』という気持ちのようです。
・前足を折りたたんで座る
→リラックスしている
「香箱座り(こうばこずわり)」とか「箱座り(はこずわり)」などと呼ばれる座り方です。
この体勢は、即座に次の動作に移れない体勢のため、大型ネコ科の動物であるライオンやトラはできない、リラックスしたネコちゃん特有の座り方です。
体調が悪い可能性があるしぐさや行動
・トイレに何度も行く
・トイレ以外のところで排泄する
・毛づくろいをしなくなった
・爪研ぎをしなくなった
・気性が荒くなった
・高いところに上がらなくなった
・よく水を飲むようになった
・口をクチャクチャさせている
・部屋の隅に隠れる
→ネコちゃんは自分の体調が悪いときは隠す傾向にあると言われています。
上記のようなしぐさや行動をしているときは、早めに病院へ連れて行きましょう。
まとめ
しぐさから読み取れるネコちゃんの気持ちをご紹介しましたが、いかがでしたか?
今までわからなかった、または誤解していたネコちゃんの気持ちを、これからはある程度は読み取ることができるかもしれません。
しぐさをよく観察して、心の声を見逃さないようにして接してあげれば、ネコちゃんの気持ちに気づけ、きっと喜んでもらえるはずです!