こんにちは。レティシアンスタッフのMです。
ネコちゃんのオーナー様は、普段ネコちゃんとどのような“遊び”をされていますか?
気まぐれな性格の子が多いネコちゃんですので、最初は楽しそうでも、すぐに遊ばなくなってしまった…ということも少なくないと思います。
そんなネコちゃんとの“遊び”ですが、少し遊び方を工夫するだけで、遊びに対する興味を引き出せることがあるようです。今回はネコちゃんと遊ぶときに大活躍してくれるおもちゃ「ねこじゃらし」での遊び方についてお話しさせていただきます。
また、個人的な話題になりますが、昨年我が家に新たな猫を迎えましたので、先住猫を含めてどのようにして一緒に遊んでいたかのエピソードも交えてお話しできたらと思います。
目次
ネコちゃんの“遊び”とは
まず、ネコちゃんにとって“遊び”とは、“狩り”の模倣行動と言われています。
ネコちゃんには「動いているものを追いかけて捕まえる」「捕まえた獲物を噛んで仕留める」といった習性があり、“狩り”をすることで狩猟本能を満たしています。家で生活をするネコちゃんは“狩り”をすることができないため、狩猟本能を満たすことができません。そこで、“狩り”の代わりになるのが“遊び”です。
例えば、ねこじゃらしなどのおもちゃでネコちゃんと遊ぶだけで、“狩り”で行われる「追跡」「狩猟」「捕獲」の擬似行為をすることができるため、狩猟本能を満たしてあげることができます。
また、オーナー様と一緒に遊ぶことで、ネコちゃんとのコミュニケーションにもなります。ネコちゃんの「運動不足解消」「ストレス発散」となるため、“遊び”はとても重要なことです。
ネコちゃんとの上手な遊び方
上述のとおり、ネコちゃんにとっての“遊び”は“狩り”ですので、おもちゃなどを上手く使ってネコちゃんの狩猟本能をくすぐってあげることがネコちゃんとの上手な遊び方に繋がっていきます。
ねこじゃらしの場合、一定の速度でねこじゃらしを動かすのではなく、緩急をつけて動かしてみましょう。「早く動かす」「遅く動かす」「目の前や物陰で止める」などを意識してねこじゃらしを動かすと、おもちゃがまるで生きている獲物のように見えるため、ネコちゃんが飛びついてくれることが多いです。
また、遊んでいる最中にネコちゃんの動きが急に止まったり、どこか別の場所に行ってしまったりすることがあるかと思います。一見すると、「遊ぶことに飽きてしまったのかな?」と見えますので、遊ぶことを中断してしまうオーナー様もいらっしゃるかもしれません。
しかし、ネコちゃんがおもちゃをじっと見ている場合は、狙いを定めていることが多いです。この場合は遊びをやめてしまうのではなく、おもちゃをネコちゃんの視界から外してみましょう。気になっていた獲物がふっと隠れてしまったことで、あらためてネコちゃんの狩猟本能をくすぐることができると思います。
昨年迎えたばかりの我が家の猫も、ねこじゃらしで遊ぶ際には「緩急をつけること」を意識していました。緩急をつけて遊ぶことで、目で見てわかるくらい夢中になって遊んでいたのでおすすめです。ちなみに、まだ若くて元気なこともあり、遊ぶことが大好きな子で
すので、いつも私の方が先に疲れてしまっています…(笑)
そして、こちらはあくまで経験談ですが、ネコちゃんがねこじゃらしにそもそも興味を示してくれない場合は、「ねこじゃらしを新聞紙やチラシなどの下に入れて遊ぶ」こともおすすめです。
新聞紙やチラシの下でねこじゃらしを動かすことにより、獲物が茂みに隠れているときに近いカサカサという音がするうえに、ネコちゃんの視界からねこじゃらしを外すことができるため、狩猟本能をくすぐることができると思います。
我が家の先住猫は、ねこじゃらしにあまり興味を示してくれない子ですが、新聞紙やチラシを使って遊んだときは興奮気味に遊んでくれました。もし家に新聞紙やチラシがない場合は、毛布などの布の下でねこじゃらしを動かすこともおすすめです!
子猫との遊び方
子猫は好奇心旺盛で活発なので、たくさん遊んで成長を促してあげることが大切です。ただし、オーナー様の手や指で遊んでいると、手や指は遊んでいいものと勘違いしてしまい、引っかき癖や噛み癖がついてしまいます。一緒に遊ぶときは必ずおもちゃを使用するようにしましょう。
また、ネコちゃんをお迎えしてすぐの場合は注意が必要です。緊張や不安を感じている子も多いため、ネコちゃんがある程度家に慣れるまではそっと静かに見守りましょう。ネコちゃんが慣れはじめたら、おもちゃを使って少しずつ遊びはじめてみるといいでしょう。
我が家に昨年やってきた猫の場合は、迎えて2~3日ほど経ってから、ねこじゃらしを使用して一緒に遊びはじめました。迎えた当初はまだ足や体が細く、いくらジャンプが得意な猫であっても足腰の負担が心配だったため、座布団やソファー、ベッドの上で、ねこじゃらしを猫の目の前でゆらしたり、左右に動かしたりして遊ばせていました。
シニア猫との遊び方
ネコちゃんもシニアになると筋肉量や運動量が減り、寝ている時間が増えてきます。そのため、ごはんの量が同じままで運動不足になると、太りやすくなってしまいます。肥満は体に負担がかかるため、最低でも1日1回は遊んで運動不足を解消してあげることが大切です。
また、シニアになると様々な器官機能が衰えてくるため、視覚的に捉えるタイプのおもちゃだけでなく、聴覚や嗅覚を刺激するおもちゃもおすすめです。
そして子猫と同様に、ジャンプする際の足腰が心配な場合は、座布団やソファー、ベッドの上など、着地の際に足腰の負担を軽減してくれる素材の上で遊ぶことも良いと思います。
我が家の先住猫も10歳くらいのシニア猫なので、最近は激しく飛んだり跳ねたりはしなくなってしまい、太り気味です…(笑)
我が家の場合ですが、先住猫は体が重くてジャンプすることが億劫な様子なので、ネコの顔くらいの高さでねこじゃらしを動かして、後ろ足よりも前足を使って遊んでもらうことを意識したり、寝転がったまま遊ぶのが楽で好きなようなので、少しでも体を動かしてもらえるように、ねこじゃらしをネコの背中側でゆらして、遊びながら何度も寝返りさせるようにしたりして遊ばせています。
ネコちゃんと遊ぶときの注意点
ネコちゃんとの“遊び”を、より楽しく安全に行うために、注意点をご紹介します。
部屋を片付ける
ジャンプをして着地した際、なにか障害物があるとケガをしてしまう恐れがあるため、なにもない広いスペースを確保しておきましょう。
また、遊びに夢中になりすぎると、家具にぶつかってしまうこともあると思います。角がある家具は布などで保護をしておくとより安心です。
おもちゃの誤飲に気を付ける
簡単にほつれず、飲み込めない大きさのおもちゃを選ぶことをおすすめします。もし、小さなおもちゃや紐の付いたねこじゃらしなどを使用して遊ぶ場合は、ネコちゃんのひとり遊びやネコちゃん同士で遊ぶときは避け、オーナー様と一緒に遊ぶときだけにしましょう。
また、誤飲事故はオーナー様のいないときに多く発生します。遊び終わったら必ずネコちゃんの手の届かない場所におもちゃを片付け、おもちゃに破損やほつれが見られたら早めに処分しましょう。
食後は避ける
胃の中のごはんが逆流して嘔吐してしまう恐れがあるため、食後の激しい運動は、避けましょう。
また、“遊び”は“狩り”です。狩りは食事を得るための行動となるので、空腹時の方が夢中になって遊んでくれると思います。空腹時に獲物(おもちゃ)を得てからごはんをもらえると、「捕獲して食べる」という狩りの疑似行動ができ、達成感や満足感も増しますので、遊びの最後は「捕獲」で終わらせてあげることをおすすめします。
遊びの時間は1回10~15分くらい
ネコちゃんもオーナー様も遊ぶことに夢中になってしまうと、ついつい時間を忘れてしまいますが、遊びすぎは禁物です。長時間遊び続けるとかえってストレスがかかってしまうこともあるため、1回の遊びは10~15分くらいにとどめておきましょう。
1日2回くらい遊んであげることが理想ですが、もし時間が取れないなどあれば、15分を1回よりも、5分を3回に分けるなどして、短時間でこまめに遊んであげることが良いとされています。
猫種や年齢などにもよって異なりますが、1日のトータルとしては15~25分くらい遊んであげることが目安です。
まとめ
ネコちゃんとの上手な「ねこじゃらし」での遊び方についてご紹介させていただきました。ネコちゃんの個体差もあるため、参考程度になれば幸いです。
なお、今回は「ねこじゃらし」の話題が中心でしたが、ネコちゃんにもおもちゃの好みがあるので、たくさん一緒に遊んでいただき、ネコちゃんの好きなおもちゃや好きな遊び方を見つけてみてくださいね!
また機会があれば、他のおもちゃでのネコちゃんとの上手な遊び方についてもご紹介させていただければと思います。