新しいキャットフードに切り替えるときや、愛猫の体重が気になってきたとき、キャットフードの給与量や回数はどのくらいが適正なのか、迷ってしまうことも多いですよね。
キャットフードの種類や愛猫ごとの個体差で、適正な給与量は大きく変わるもの。
今回はキャットフードの給与量・回数を考えるうえで押さえるべきポイントをご紹介します。
目次
給与量を決める際に確認すべき3つのポイント
キャットフードのパッケージを参考にする
まずは、キャットフードのパッケージに記載されている給与量をよく確認しましょう。
キャットフードメーカーが提示している給与量は、そのキャットフードのレシピや栄養バランスを考慮して定められているものですので、はじめはそれを目安とするのが良いでしょう。
記載されている給与量に幅がある場合は、まずは目安量の下限からスタートし、様子を見ながら少しずつ増やしていくのがおすすめです。
パッケージに記載されている給与量を参考にする場合、「体重」の見方には注意が必要です。愛猫の「体重」ごとに給与量の目安が記載されていることが多くありますが、これは「現在の体重」ではなく「標準体重」なので、愛猫の体重はどのくらいが理想かを踏まえて給与量を確認しましょう。
猫の体重や体型によって調節する
上述のとおり、キャットフードのパッケージに記載されている給与量はあくまでも「標準体重」ごとの目安であり、実際には愛猫の体重や体型によって適正な給与量は異なります。
体重を減らしたい愛猫には目安量よりもやや少なめに、反対に体重を増やしたい愛猫や体型がしっかりしている愛猫には、目安量よりもやや多めに与えると良いでしょう。
給与量を調節する際は一気に量を増減するのではなく、愛猫の様子を見ながら少しずつ増減するようにしてください。
飼育環境や体の状態によって調節する
愛猫の飼育環境によっても、必要なキャットフードの量は異なります。室内飼いで、普段あまり活発に活動しない愛猫は、エネルギー消費量もそれほど多くないため、カロリー過多にならないようキャットフードは少なめに調節してあげましょう。
反対に室内でも活発に活動する愛猫や、室内と室外を自由に出入りできる放し飼いの愛猫には、必要な栄養がしっかりと摂れるよう、キャットフードは多めにあげると良いかもしれません。
キャットフードの量を調節するうえで目安の一つとなるのが、愛猫のウンチの状態です。ウンチがゆるく柔らかい場合は、キャットフードの給与量が多すぎる可能性があります。ウンチの硬さは、ティッシュでつまんで汚れがつかない程度が良いと言われます。その状態を一つの目安に、キャットフードの量を調節してみましょう。
ただし、ウンチがゆるい場合は胃腸炎や大腸炎などの疾患の可能性や、フードが合っていない可能性もありますので、その際はかかりつけの獣医師に相談するようにしてください。
ライフステージごとの回数と注意点
子猫期(成長期)の場合
子猫期(成長期)のうち、月齢が低いうちはキャットフードを1日3回以上に分け、愛猫の負担にならないよう少しずつ与えるのが良いでしょう。
生後半年ほどを目安に徐々に回数を減らし、キャットフードのパッケージに記載されている給与回数でキャッフードを与えましょう。給与回数は、1日2~3回とされていることが多いと思われます。
成猫期の場合
愛猫が成猫期に入ったら、基本的に給与回数は1日2~3回としましょう。この時期までには毎日の食事の時間や回数を固定し、規則正しく食事をとる習慣をつけると良いでしょう。
シニア期の場合
シニア期の愛猫も、基本的に給与回数は1日2~3回のままで問題ありません。ただし、愛猫によっては食が細くなったり、消化機能が低下したりすることもありますので、その場合は1回あたりの給与量を減らし、その分給与回数を増やしてあげると良いでしょう。
置き餌の場合
ネコちゃんによっては、キャットフードを自分のタイミングで自由に食べる「置き餌」の食事スタイルとしている場合もあると思います。置き餌派の場合は、愛猫が1日の給与量をしっかりと摂取できているかをチェックしてあげるようにしましょう。
まとめ
毎日キャットフードを与える上で、愛猫のためにキャットフードの適正な給与量と給与回数を把握しておくことは大切です。今回ご紹介したポイントを踏まえて、愛猫に合ったキャットフードの給与量と給与回数を見極めてあげましょう。