こんにちは。レティシアンスタッフのTです。
最近、友人がゴールデン・レトリーバーのパピーをお迎えしました。近況を聞いてみたところ、こんな返信がありました。
「ついさっき、雨上がりに土手の水たまりで元気いっぱいに水浴びしてきたよ!」
もちろん、遊び終わった頃にはびちょびちょで泥だらけ。帰宅したらお風呂場に直行したとのことでした……。
楽しそうに遊んでいる姿を想像すると、とても可愛いですが、こころの中では「やめてー!」と思ってしまいますよね(笑)
そんな元気すぎるパピーでなくとも、お散歩後の愛犬のお手入れは欠かせません。
今回は “お散歩後のケア” について、確認したいポイントをお伝えします。
目次
肉球の役割とは
ワンちゃんのトレードマークでもある“肉球”。プニプニしていて可愛くて、つい触ってしまいますよね。
ワンちゃんにとって肉球はとても重要で、以下のような役割を果たしています。
衝撃吸収
プニプニとしている肉球は、人間で言うと“靴”のような役割を果たしています。
ジャンプしたり、飛び跳ねたり、踏ん張ったりして加わる衝撃を、柔らかい肉球が吸収してくれます。
体温調整
ワンちゃん・ネコちゃんは、人間のように全身から汗をかくことで体温調整することができません。
鼻の先端や肉球などごく一部の部位でのみ、汗をかくことができると言われています。肉球はワンちゃんにとって大切な体温調整器官です。
地面からの刺激の緩和
肉球は、比較的分厚い構造をしているため、熱さや冷たさを感じにくいと言われています。
とはいえ、真夏には60℃以上にもなるアスファルトの上や、冷たい雪の上での長時間のお散歩は、やけどやしもやけの原因になります。
お散歩の時間帯や気候には十分注意しましょう。
足裏のお手入れ
道路にはタバコの吸殻やガラスなどの危険物、ガムや他のワンちゃん・ネコちゃんのうんちといった、厄介なものがたくさん落ちています。いつどこで何を踏んでしまうか分かりません。
お散歩から帰ってきたら、まず最初に肉球を含めた足裏をチェックして、しっかりケアしてあげましょう。
まずは濡れタオルで
肉球が汚れていた場合は濡れタオルで拭き取り、汚れがひどい場合は水洗いをしましょう。
どちらにしても最終的には水気が残らないようしっかり乾かすのが理想です。水気が残っていると蒸れてしまって、かゆみやニオイの原因にもなります。
足裏の状態をチェック
肉球は常に負荷がかかっている部分のため、怪我が治りにくいとされています。
万が一、お散歩中に怪我をしてしまっても、早めに発見し治療を行なうことで、怪我の悪化を防ぐことができます。やはりお散歩後の足裏のチェックとケアは欠かせません。
肉球が乾燥してしまったら
肉球が乾燥してしまうと、フローリングで滑ってしまったり、ひび割れてしまったりします。その際は市販されている肉球クリームでお手入れしてあげるのが良いでしょう。
なお、肉球クリームを選ぶ際には、愛犬にとって香りが強すぎないか、万が一舐めてしまっても安全な成分なのか等を確認してから購入しましょう。
被毛のお手入れ
お散歩後は、被毛のチェックとお手入れも必要です。
お散歩中に道端の気になったところに近づいたり、ニオイを嗅いだりしたときに、葉っぱや虫などがついてしまう場合があります。
土手や草むらといった植物が生い茂っている場所にお散歩に行った際は、特に注意が必要です。しっかりケアしましょう。
葉っぱやゴミ
葉っぱやゴミは被毛のもつれの原因になりますし、衛生面でも良くありません。付着物がないか全身の被毛をチェックしましょう。
その際にブラッシングを行えば、被毛についた葉っぱやゴミを取り除けるだけではなく、抜け毛を取り除くこともできます。
特に換毛期はお外でブラッシングを行ってからおうちに入ると良いでしょう。
ノミ・ダニ(虫)
ワンちゃんの体に虫がついていないか確認しましょう。ノミやダニがついてしまっている場合があり、そのままおうちの中に持ち込んでしまうと繁殖し、ワンちゃんさらにはオーナー様も健康被害を受けてしまいます。
マダニが付いてしまった場合は、特に注意が必要です。
マダニは吸血する際、顎体部と言われる、顎の部分を動物の体表に接着して吸血します。そのため吸血しているところを無理やり取ろうとすると、その顎体部がそのまま残ってしまうことがあります。
ワンちゃんの体表から吸血しているマダニを発見した場合は、動物病院で除去してもらい、適切なケアを受けることをおすすめします。
まとめ
今回は、お散歩後にチェックしていただきたいポイントについてご紹介しました。
ワンちゃんにとっても、オーナー様にとっても大切な時間である“お散歩”。毎日のことだからこそしっかりケアを行い、いつまでも元気にお散歩を続けていきたいですね。